メニュー

渋谷の“中心”で、 ビジネスとカルチャーのエバンジェリストになれ。|MITSUI FUDOSAN RESIDENTIAL

2018年11月26日 - limeimei2

MITSUI FUDOSAN RESIDENTIAL|三井不動産レジデンシャル

渋谷の“中心”で、 ビジネスとカルチャーのエバンジェリストになれ

1970年代半ば以降「若者を引き寄せる場所」として数々の全国規模の流行を生み出し、「東京ポップカルチャーの発信地」としても世界的な認知度を誇る渋谷。ここ数年は、駅周辺のダイナミックな再開発によって新たに変貌を遂げつつあり、「大人が楽しめる場所」が加速的にアップデートされている状況だ。

そんな中、際立って個性的なエリアに注目が集まっているのをご存知だろうか。スクランブル交差点から見てちょうど北西あたり。賑やかな文化村通りを上がっていくとY字路に突き当たる。さらにそこから右に進むと、代々木八幡へとつながる神山通りに入り込む。

並行する宇田川遊歩道も含め、この辺りには昔ながらの風情を残す個人商店と、高感度なカフェやレストラン、ギャラリーやミニシアターが点在。古くからの住人、近隣にオフィスを構える起業家やクリエーターに混じって、話題の店を目指してやって来る若者、カップル、外国人観光客らが行き交っている。

人々はいつからか親しみを込めて、ここを「奥渋」と呼ぶようになった──今回はこの地で10年前から新業態の書店を展開し、「奥渋」カルチャーの仕掛け人とでもいうべき、SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(以下SPBS)代表・福井盛太さんにお話を伺った。

Direction by MOROOKA YusukeInterview and Text by NAKANO MitsuhiroPhotographs by NAGAO MasashiCooperation by SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS

渋谷の一角で“醸成”されたスモールタウン「奥渋」とは?

渋谷の“中心”で、 ビジネスとカルチャーのエバンジェリストになれ。|MITSUI FUDOSAN RESIDENTIAL

―― いつ頃から「奥渋」と呼ばれるようになったのですか?

諸説あるので特定は難しいのですが、僕らの場合は最初「裏渋谷」と呼んでいました。でも「裏原」を真似たようでどこか違和感があった。そんな時にスタッフが「神山町周辺は渋谷の奥座敷だから“奥渋谷”ですよ」と言ったのがきっかけで、みんな「それいいね!」となって使い始めました。確か7年前くらいのことです。

―― 通りを歩くと「奥渋」のフラッグが目立ちますね。

今のフラッグのデザインの原型を作ったのは僕たちです。そもそも掲示物に「奥渋」という言葉を全面に打ち出したのはそれが初めてだったのではないでしょうか。4〜5年前の商店街の会合で「デザインの変更をさせてください。タダでやりますから!」ってお願いして(笑)。これを機に「奥渋」住民としての連体感のようなものが皆さんの中に生まれた気がします。反響も大きく、結果的にたくさんの人に「奥渋」を認識してもらえるようになりました。現在のフラッグは商店街の方が作ってくれています。

渋谷の“中心”で、 ビジネスとカルチャーのエバンジェリストになれ。|MITSUI FUDOSAN RESIDENTIAL

©︎SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS

―― 今に至るまで「奥渋」に何か劇的な変化は?

やはり人の流れが増えたことですね。最近、自分たちの店の近くでスナックを始めたのですが、お客さんと「いつからこんなに人が来るようになったんだろう?」ってよく話題になります。「SPBSとワインバーのアヒルストアができた時から変わった」と言っていただくことが多くて。あと要因があるとすれば、この10年でスマホが爆発的に普及したこと。「SNSの影響も強いね」というのが皆さん共通の見解です。

―― お店の数も多くなりましたか?

急激に増えたわけではありませんが、個性的で存在感のあるお店が着実に根付いている印象を受けます。僕がよく行くのは『PATH』や『サジヤ』(ビストロ)、それから『魚力』のような老舗の定食屋。『クリスチアノ』(ポルトガル料理)、『ピニョン』(フレンチ) もオススメ。観光客には『フグレン』(オスロに本店があるカフェ) が人気です。一方で軽い気持ちで出店して撤退していくケースも少なくありません。料理やお酒のレベルが高い店が揃っているので、中途半端なものだとお客さんが付いてこないのだと思います。

「奥渋」は、“大人の探検心”を刺激してくれる都心では希少なエリア。「自分だけの場所」と思えるような店を偶然見つけることは、都市生活における楽しみの一つだろう。再開発が著しい駅周辺が常に最新なものへと“更新”されていくのに対し、「奥渋」には年月を掛けてじっくりと“醸成”していくという言葉が良く似合う。誰の目にも明らかな縦に背を伸ばすビッグシティ感覚。そして密かに育まれるスモールタウン感覚。そんな対極の表情を兼ね備えているのが、今の渋谷の魅力だ。