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議員の知識不足露呈、議会証言でザッカーバーグ氏に迫れず

2018年11月5日 - limeimei2

 米フェイスブックの個人情報流出問題などについて、ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が10日、米上院の公聴会で証言したが、問題の核心に迫る質問はほとんどみられず、議員らの知識不足が露呈する結果となった。公聴会では利用者のプライバシー保護やデータ乱用の問題が焦点になると予想されていたが、議員からは的外れな質問が相次いだ。「利用者から料金を取らずにどうやってビジネスモデルを成立させているのか」という質問に、ザッカーバーグ氏が「広告を載せています」と答える場面もあった。共和党のケネディ議員は「フェイスブックの利用規約はひどい」と言い放ってから、利用者が自分自身のデータを削除したり、共有を制限したり、別のソーシャルメディアへ移したりする権利の拡大を求めた。しかしどの項目についても、ザッカーバーグ氏からは「それは今でもできます」という答えが返ってくるばかりだった。議員らはロシアによる大統領選介入問題や憎悪発言、選挙広告の透明性など、フェイスブックのさまざまな問題に言及したものの、必要な解決策はそれぞれ異なるため、とりとめのないやり取りが続いた。フェイスブックが利用者の情報を広告主に提供している仕組みを指摘し、「データを売り渡している」と表現した議員の質問も、ザッカーバーグ氏に「売買ではありません」と訂正されて不発に終わった。ザッカーバーグ氏は一貫して自身の責任を認め、問題の再発防止に務める姿勢を示した。それに対して過去何年間も対策を講じなかったことを追及する声はほとんど出なかった。ただ民主党のハリス議員は質問の中で、英データ分析会社ケンブリッジ・アナリティカが利用者の個人情報を不正に入手していた問題を取り上げ、2015年に情報流出が発覚した時点で利用者に知らせなかったのはなぜかと質問。幹部が話し合って決めたのかと迫ったのに対し、ザッカーバーグ氏は「話し合いがあったかどうか分からない」と答えるにとどまった。ザッカーバーグ氏は事前に弁護士やコンサルタント、顧問らと入念に練習を重ねて公聴会に臨んだ。終始冷静な、き然とした態度を保ち、どの質問にも謙虚に答えていた。質問が続くなかで休憩を取るかと聞かれ、「もう少し続けましょう」と答えた笑顔からは、明らかに余裕が感じられた。