メニュー

マクラーレン 600LTにハンガロリンクで乗る|McLaren

2018年11月28日 - limeimei2

McLaren 600LT|マクラーレン 600LT

運転の喜びだけを追求した理想主義的なスーパーカー

「570S クーペ」をベースに、エンジンパワーの向上やエアロダイナミクスの最適化、そして軽量化などを施すことで、より一層走りに磨きがかけられた「600LT」。「675LT」に端を発するLTシリーズ第4のモデルとなる同車に、金子浩久氏がハンガリーのハンガロリンクサーキットで試乗した。

Text by KANEKO HirohisaPhotographs by McLaren

ドライバーを徹底的に楽しませる軽量のスーパースポーツカーを生産することが使命

そう遠くない将来に、すべてのクルマは大きな分岐点に差し掛かることだろう。

分岐点では、「移動のための機械」か「運転を楽しむためのクルマ」かが峻別され、あと戻りしたり、途中で交差することはない。

運転の自動化やコネクティビティなどが劇的に進化して交通事故や渋滞が根絶され、それと並行して電動化の進化によって環境とエネルギー問題なども抜本的に解決する。また、シェアリングなどによって、クルマを“所有”するのでなく“使用”が増えるなど、利用形態も大幅に変化する。

マクラーレン 600LTにハンガロリンクで乗る|McLaren
マクラーレン 600LTにハンガロリンクで乗る|McLaren

その結果、世の中の99パーセントの「移動のための機械」は、現在のクルマを運転して使うことよりもはるかに安全かつ便利で、快適に使えるものになる。

その時には、もはやクルマという乗り物の概念とそれによる移動のイメージが大きく変わってしまっているだろう。

残りの1パーセントは「運転を楽しむため(だけ)のクルマ」だ。99パーセントと1パーセントというのは仮の例えに過ぎず、実際の数は99.9パーセント対0.1パーセント、あるいは99.99パーセント対0.01パーセントであってもおかしくはない。要は圧倒的多数か、そうではないかの違いだ。

マクラーレン 600LTにハンガロリンクで乗る|McLaren
マクラーレン 600LTにハンガロリンクで乗る|McLaren

現在、ほとんどすべての自動車メーカーは99パーセントに入ることを目指している。しかし、はっきりと「ウチは1パーセント」と表明しているメーカーがある。マクラーレンだ。

F1の常勝チームをバックボーンに持つ、このイギリスの超高級スポーツカーメーカーは「カーボンファイバー製シャシーのミッドにパワートレインを搭載した2座席スポーツカーしか造らない」と公言している。

なんとも潔いというか、頑なな姿勢だ。 マクラーレン・オートモーティブ最高経営責任者マイク・フルーイットの言葉はいつも変わらない。

「圧倒的な性能によって、ドライバーを徹底的に楽しませる軽量のスーパースポーツカーを生産することが我々の使命です」。

流行りのSUVや4ドアモデルなどを造ることもまったく考えていないというし、スポーツカーであってもフロントエンジンのものも造らないと断言している。

そのマクラーレンの「600LT」にハンガリーのハンガロリンクサーキットで乗った。